歯周病の進行した時の口臭は、毒ガスの成分が含まれています。
といったらおどろかれる方もいらっしゃるのですが、硫化水素、メチルメルカプタンといった成分が口臭の中に含まれています。
キャベツの腐ったにおいとか、火山の硫黄のにおいとか言われています。
このガスは、歯茎のタンパク質が、細菌によって分解されることで、発生します。いいかえれば、歯茎を材料にして口臭がでますので、歯茎がどんどん分解されてなくなってしまうとも言えます。
口臭が強烈な場合は歯周病の進行がかなり進んでいる場合が多く、単に口臭がするだけではなく、歯周病の問題を考えたほうがよいでしょう。歯周病が進行してしまっていると、しっかりと治すには数年の治療期間のかかる場合もあります.
歯周病の炎症を歯茎の内部からしっかりと取り除く事ができ、炎症がなくなれば口臭も収まります.
歯周病が進行して歯を支えている周囲の骨が吸収することがあります。こういった吸収が進行してしまうと、通常の歯石を取る作業では歯石を完全にとることができないと報告されています。
進行してしまった歯周病の歯石を取るためには歯周外科治療を行います。そして、骨の吸収が大きい場合は、吸収した骨を回復させる骨の再生治療をお勧めしております。
歯周病が進行して歯を抜くことにならないようにするには歯周病の進行を抑えるだけではなく、骨を回復させると有利になります。
歯周病治療は歯石を取ったら終了というわけではありません。
再発を予防するためにメンテナンスと言って、再度ついてしまった汚れをきれいに落とすことが必要です.
特に再生治療などの外科処置を行った後のメンテナンスは大切になります。外科処置をする部位は歯周病が発生しやすい部分ですので、歯周病が再発しないように、定期的なメンテナンスを行う必要があります。
歯周治療終了後は、症状によってメンテナンスにお越しいただいております.メンテナンス時には通常の検査と歯周病の細菌を確認する細菌検査を合わせた行うことをお勧めしております。
細菌がメンテナンス中に増殖してしまう場合は、特別なお薬で除菌をすることをお勧めしております。場合によっては歯周内科治療をお勧めすることがあります。
歯周病にかかったことがある方は、歯周病にかかりやすい方であるため、汚れを放置してしまうと歯周病が再発する危険性があります.
通常3〜4ヶ月周期に来院いただきますが、歯を磨くのが苦手な方はもっと短いサイクルで来院されることをお勧めしますし、上手に磨ける方は、間隔を延ばして来院していただいております。
歯周病に関しましては歯周病のメインページをご覧ください。歯周病の問題や治療法の解説をしております。下記のリンクページをクリックしてご覧ください。
初期治療と言って歯茎の上の歯石をお取りする事と歯ブラシの改善を行って歯茎が引き締まった段階で次のステップに移ります.
歯茎の状態が改善した次は歯茎の内部についている歯石などの炎症の原因となるものを取り除く処置を行います.歯茎の内部ですのでお痛みが出ないように麻酔をして歯石をお取りします.
一般的に、歯周病治療で歯茎の内部の歯石を取る場合、麻酔を行ってから歯石をお取りします。歯茎の内部の歯石ですので麻酔をしないとお痛みが出てしまいます。
ただ、固い歯茎の部分に麻酔を行う場合、通常の麻酔に比べて痛みがあります。麻酔のチクッとする痛みを3秒ほど我慢していただくことになります。歯石を取る歯茎の周囲全体に麻酔を行ってから歯石をお取りすることになります。
通常麻酔を行っておとりする場合,歯石をとる範囲は1回あたり全体を6分割した量で行います。
歯周内科治療は全体的に歯茎を引き締めるまでにかかる期間を短縮する事が出来る場合が多く、歯茎の腫れが落ち着いた状態となると麻酔の聞きも良くなりますので、有効な方法かと思います.歯周内科に関しましては下記のページに詳しい内容を記載させて頂いております.クリックしてご覧ください.
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歯周病の流れを確認されたい方は歯周病のトップページへのリンクから各項目をクリックしてご覧ください.
歯周病のページ
また、歯周病の治療をお考えの方は無料カウンセリングを行っておりますのでご利用ください.無料カウンセリングではお口の状態を確認した上で治療方法のご説明をいたします.歯周病は個人個人で状況が大きく変わりますので、個人個人にあった治療プランを作成する事が必要になります。治療方法に関しては複数のプランをご提案させていただくようにしております.お見積もりも複数出させて頂きますので、ご自宅にお返りいただいた上でご検討いただければ良いかと思います。
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外科的な方法で歯石をおとりした場合は、必ず抗生剤をお飲みいただいております.やはり、炎症を起こしている部分の歯石には細菌が大量に付着していると考えられるため、炎症部の毛細血管を通して体内に菌が入り込むと考えられるからです.
同様に、通常の歯石取りでも炎症がある部分の歯石を麻酔して取る場合は抗生物質を飲んでいただく事があります.場合によっては歯石をお取りした後軽度の発熱をする事もありますので、抗生剤は使用した方が良いと考えております.
歯周病のページ
抗生剤に対するアレルギーのある方は必ずお申し出ください。
アレルギーのある抗生剤とは別の種類の抗生剤を使用させていただきます。
また、治療前に細菌検査で歯周病菌が多い場合は歯周内科療法で細菌の数を減らしてから歯周病の外科治療を行うこともあります。
歯周内科治療のページも併せてごらんください。
最近、別の歯科医院でメンテナンスをしているけど歯周病が進行してしまっていると言う方のご来院が増えています.これは、歯科医院の構造的な問題によるものだと考えております.
多くの歯科医院に取って歯周病治療は治すものではなく、経過を見るものになっています。衛生士さんが少し時間を取って超音波器具で歯石を取るくらいならまだよい方で、衛生士さんがいない病院も多く存在します。歯周病が悪くなったら歯を抜いてインプラントや入れ歯にしましょうという病院が非常に多いのが現状だと思います。
歯周病治療は歯茎の中の歯石を完全に取り除き、患者さんの歯ブラシが適正で再度歯茎の中に歯石がつかない状態にしないと治りません。
多くの歯科医院では、歯茎の中深くについてしまった歯石を歯科衛生士さんががんばって取るだけで、実際に目で歯石の取り残しを確認していません。歯茎の中の歯石をしっかりと見ながら取るには歯茎を切って開いて拡大鏡で見ながら取る必要があります。
深い歯周病の歯茎の中の歯石は歯茎を切らずに行うと半分以上の歯石を取り残すことが報告されています。実際目で見ないで歯石を取ることはかなり難度の高く正確性の低い治療となります。
また、神田ふくしま歯科では歯周病菌を詳しく検査するために細菌検査を行っております.細菌検査でしっかりと歯周病菌の量、種類を確認する事で歯周病のリスクをしっかりと確認する事が可能になります.歯周病の方は細菌検査は定期的に行う事をお勧めしております.
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