噛み合わせの不備にはいろいろな状態があります。状態に合わせた噛み合わせの治療を行っております。噛み合わせの治療は顎の位置のずれを戻した位置で歯がかみ合うようにするため、全体の歯のかみ合わせを改善する必要があります。
そのため、多くのケースでは矯正治療か差し歯の交換を行うことで噛み合わせの治療を行います。
今回は、噛み合わせ治療を矯正治療で行ったケースと差し歯の交換で行ったケースをそれぞれ1ケースご紹介いたします。
歯ぎしりの検査装置 (ブラックスチェッカー)にて歯の接触を確認した状態。
一番奥の歯のみが接触しています。
顎の運動の測定結果、細かい説明は省略いたします)
(線が顎の関節の中心が動いた長さの実測値になります。青い線が開けるときの運動、赤い線が閉じるときの運動になります。グラフはXが前後、Yが左右、Zが上下を表します。)
顎の運動量が少なくなっています。特に右側の顎関節の動きが悪く平均の半分以下となっています。また、口を開けると1ミリほど顎が右にずれてしまう事がわかります。
顎機能障害を伴う Class1 malocclusion with open-bite
治療目標 生理的な下顎位の獲得
主訴 左上下の仮歯が合わない(低い)仮歯が合わないことで体調が悪い
奥歯と上の前歯がすべて歯を削って被せた歯が入っています。
見た目以外には、一見問題なさそうな歯並びに見えます。顎関節症の方の中にはこのように全体的に治療を行っている方がいらっしゃいます。差し歯のかみ合わせが悪いと顎関節症の自覚症状が出てしまう事があります。
顎の運動の測定結果、(細かい説明は省略いたします)
(線が顎の関節の中心が動いた長さの実測値になります。青い線が開けるときの運動、赤い線が閉じるときの運動になります。グラフはXが前後、Yが左右、Zが上下を表します。)
顎の運動量が平均より大きくなっています。関節がルーズになっていることがうたわれます。また、口を開けると1ミリほど顎が右にずれてしまう事がわかります。開けたときに右にずれてそのあとずれずに戻っていきますので、本来の顎の位置は1ミリほど右にあり、現状が左に1ミリ程ずれてしまっていると考えられます。
顎機能障害を伴うskeletal class1(骨格的には平均的なものだが、顎機能に問題がある状態)下顎位の左側へのズレ
治療目標
生理的な下顎位の獲得 (左にずれた顎を右に戻して安定させる)
審美性の獲得は可能な限り行う。
歯ぎしりの治療に関してのご相談はを希望される方は、まず無料カウンセリングにお越しください。
無料カウンセリングお問い合わせ
神田ふくしま歯科
0120−25−1839
東京都千代田区神田鍛冶町3−2−6F
JR神田駅北口より徒歩1分 (東京駅の隣の駅です。)
顎がずれてしまっている場合、真ん中が合わずに歯が曲がって見えてしまうことがあります。審美歯科治療をする際に、顎のズレが気になる方のための治療法のご紹介です。
奥歯の位置から全体的にずれてしまっている場合は、矯正治療で顎のズレを改善してから審美歯科治療を行うことになる場合もあります。
前歯の位置に対してお写真右側の奥歯が上に、左側の奥歯が下にあり、顎全体的に左にずれてしまっています。
前歯の見た目に関しましても、画面左側の犬歯が長く見え左右の歯の長さや歯茎の位置が斜めになってしまっています。
上下の前歯の真ん中も下の歯が画面右側にずれてしまっています。
顎のズレを直すための噛み合わせ矯正治療を行いました。奥歯の位置が左右で同じ高さになるように調整していきます。
前歯は、仮歯に交換した状態で矯正治療を行っております。歯を動かしながら長さを調整していきます。
顎のズレが改善した後に矯正装置を外し、骨が安定するまで3ヶ月ほど待って前歯の審美歯科治療と全体的なホワイトニングを行いました。
左右の歯の長さが対照的になるようにオールセラミックを作成しております。
顎のズレが歯並びや歯に与える影響について
顎がずれて歯並びが悪いと、見た目を気にされる方が多いですが、実はそれだけではありません。歯科治療の観点から見ると、顎のズレは噛み合わせに影響を与え、歯に大きなダメージを引き起こす原因になることがあります。
例えば、歯に過剰な力がかかることで、歯がすり減ったり、割れてしまうリスクが高まります。また、ズレた噛み合わせが原因で、歯周病や顎関節症などのトラブルが発生することも少なくありません。
このようなケースでは、単に見た目の歯並びを改善するだけでは十分ではありません。噛み合わせを正しい位置に整え、歯がしっかり機能するようにすることが重要です。顎のズレがある場合には、矯正治療や噛み合わせの調整などを組み合わせて治療を進める必要があります。
顎のズレや噛み合わせでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。当院では、見た目と機能の両面からアプローチし、健康的で美しい歯並びを目指した治療を提供しています。
この写真のように歯の真ん中が上下でずれてしまっているケースは、通常の歯科治療の前に矯正治療をする事をお勧めしています.
かみ合わせが悪い場合は、一部のみが強く当たるため、歯が揺れてきてしまったり、歯茎が下がってしまう事があります。また、歯ブラシがしにくい箇所ができますので,歯並びをきれいに並べる事もお勧めしております。特に歯周病の歯がある場合は、かみ合わせの負担が一部の歯にかかりすぎることは歯周病の進行を早めてしまいます。
料金が安くて済む矯正のモニター治療もやっております.
~矯正治療の注意~
ご存知の方も多いと思いますが、矯正治療は保険外診療となります。当院では、モニター料金で全体的の矯正治療を行う場合、通常料金より10万円ほどお値引きさせていただいております。料金は検査代3万3千円(税込み)と矯正費用総額¥437,800-(税込み)がかかります。
この料金は標準的な料金となります。白いワイヤーや、拡大装置など使用する場合は、別途料金がかかります。
また、終了期間はおおよその目安となります。歯の動き等によって期間に個人差があります。期間の保証するものではありません。