最近インビザライン矯正などの治療後に予想以上の歯茎退縮が起こってしまうことがあります。
マウスピースの矯正の方が、歯の全体に力がかかって根っこの先まで動かせることが原因かもしれません。ワイヤーの矯正治療よりも起こりやすい問題かと思われます。
歯茎が下がってしまった場合は、マウスピース矯正治療後に歯茎の再生治療を行うか、あまりにもひどい場合は、マウスピース矯正治療をいったん中断して、増骨治療を行ってから矯正治療再作成して再開されることをお勧めしております。
今回は、マウスピースの矯正治療後に歯茎の再生治療を行ったケースをご紹介します。
インビザラインで歯茎が下がった場合の歯茎再生治療
下の犬歯の歯茎が6~7ミリ下がり、歯の長さが長くなってしまっています。
~歯茎の再生治療の注意~
お写真を見ていただいてわかるように回復した歯茎が剥がれてしまっているということはありません。しっかりと厚くて丈夫な歯茎が出来上がってきています。
歯茎の再生治療は保険外診療となります。当院では、歯茎の再生治療1~3本で7万7千円(税込み)かかります。お写真のケースでは、上の前歯6本の歯茎の再生治療を行い、15万4千円(税込み)かかりました。また、術後の消毒も保険外診療となりますので、1回5千5百円(税込み)かかります。通常4回の消毒にお越しいただいております。
歯茎が下がって歯の根っ子が露出しています。このケースのように歯茎の炎症がなく、歯と歯の間の骨が吸収していないケースに関しては、露出した歯の根っこを覆えることが報告されています。
リスク
歯茎の移植を伴う外科的な治療ですので、治療後に糸でしっかりと縫う必要があります。尖ったものが刺さってしまったりして歯茎が開くと出血してしまうリスクがあります。また、1週間ほど歯茎が腫れることが多いです。
歯茎の再生治療は、歯周病の進行具合や感染の状況によって回復できる歯茎の位置が変わります。ご希望の位置まで歯茎が必ず回復する治療ではありません。
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神田ふくしま歯科
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