No71 インプラントの歯茎が下がって黒くなってしまった時の治療例

インプラントを入れた歯の歯茎が下がってきたとお悩みの方へ。

 

前歯にインプラントを入れられる方も近年増えてきました。30年も前は前歯にインラプントを入れるのは避けられていたのですが、比較的審美的に前歯のインプラント治療が可能になったということで、前歯にインプラントを使用されることが増えた理由です。

 

ただ、時に前歯のインプラントは審美的な問題を起こしてしまうことがあります。

 

表題のように、歯茎が下がってしまってインプラントの土台が露出してしまうようなことがしばしば起こってしまいます。

 

今回は、インプラントの歯茎が下がってしまった場合に行う治療のご紹介をいたします。


インプラントの歯茎を回復したケース

インプランとの歯茎下がってしまった場合の歯茎の再生治療ケース 治療前
インプランとの歯茎下がってしまった場合の歯茎の再生治療ケース 治療前

お写真では、前歯の歯茎がさがってしまって、歯茎の中から黒い部分が見えているのがわかります。

 

お写真左側は神経の無いご自身の歯のブリッジの差し歯で、右側2本はインプラントが入っていました。インプラント部分の差し歯の上に見える黒い部分はインプラントの土台でアバットメントと言われる部分です。

 

歯茎が下がってしまったっために、黒い部分が歯茎の外に露出してしまった上、歯茎の薄い部分では歯茎の中のインプラントの黒ずみが透けて見えてしまっています。

 

こういったケースの審美的な回復は困難なことが多く、この方もインプラントを行なった歯科医院で治療ができないと言われて当院にご来院されました。

 

検査の結果、インプラントの土台(アバットメント)および差し歯の交換と歯茎の移植を伴う再生治療を行うことで見た目を審美的に回復する計画を立てました。

インプランとの歯茎下がってしまった場合の歯茎の再生治療ケース 治療後
インプランとの歯茎下がってしまった場合の歯茎の再生治療ケース 治療後

インプラントおよび天然の歯の歯茎を再生することで、下がってしまった歯茎を回復させ、歯茎の中から透けて見えていた歯茎の黒ずみがほぼ気にならない状態となりました。また、歯茎の位置もかなり審美的に回復させることができました。

 

オールセラミック を使用することで、ほぼ左右で歯の長さが揃い、歯の厚みを薄く・小さくすることができました。


歯茎の再生治療に関しましては、下記のリンクページに詳しい内容を記載させていただいております。クリックしてご覧ください。

 

歯茎の再生治療のページ


~インプラントの歯茎の再生の注意~

 

インプラントの歯茎の再生は保険外診療となります。天然の歯の歯茎の再生治療とちがい、インプラントの種類などによって料金がかわります。連続する1~3本あたり11万円(税込み)の料金となります。

 

また、場合によっては人工の皮膚を使用する必要があります。人工の皮膚代は別途かかります。

 

また、インプラントのアバットメント(土台)を交換する必要がある場合は、アバットメントの料金がかかる場合があります。カスタムアバットメントと言って、歯茎を圧迫しない形のアバットメントをオーダーで作成するため、7万7千円(税込)かかります。

 

リスクについて

 

外科的な治療ですので、治療後に糸でしっかりと縫う必要があります。尖ったものが刺さってしまったりして歯茎が開くと出血してしまうリスクがあります。

 

歯茎の再生治療は、歯周病の進行具合や感染の状況によって回復できる歯茎の位置が変わります。ご希望の位置まで歯茎が必ず回復する治療ではありません

 

また、インプラントの歯茎の再生の場合、歯茎の量が大きく損なわれてしまっている場合も多く、再度歯茎の移植を行う必要な場合もあります。その際には移植の料金は半額となります。

 


インプラントの歯茎の再生などのお問い合わせ

神田ふくしま歯科

東京都千代田区神田鍛冶町3−2−6F スターバックス上

03−3251−3921

0120−25−1839

メモ: * は入力必須項目です